■APRS
クライアントソフト(UI−View32等)をAPRS
Serverに接続してデータを受信する際、何の制限(Filter)もかけずに受信すると、世界中の
データが500情報/分以上の量APRS
ServerSから送られてきます。最新の高機能PCであればそれらの処理に関する問題は無いようですが、少し前のPC
ですと処理が追いつかず、PCが固まってしまいます。(どのような高機能PCでも、音声合成出力はこのデータに追従できません。)
■一般的運用では、これらの情報の中から自局の好み、目
的に応じて情報の選別受信を行います。
この為に用意されているのが、APRS Serverの「Filter」機能です。APRSクライアントソフトからAPRS Serverに「
Filterコマンド」を送ることによって、APRS
Serverは選別したデータの
みをその局に送るようになります。
■UI−View32は、上図のように[
APRS Server Setup]の[
Extra log on text]にコマンドを記述すると、APRS
Server
に接続(ログオン)する時にこの「Filterコマンド」をAPRS Serverへ自動送信することが出来ます。
フィルター機能が利用できるAPRS Serverのポートは、通常「
14580」
のポートです。(「aprsjp.net:14580」等)
コマンドは10種類ありますが、代表的なものを説明します。
『コマンド(""内の文字がコマンド)』
・レンジ指定(r/) ……上図例
例: ”
filter r/35/140/1100”
北緯34度、東経140度を中心として半径1100Kmの円の中から発信されたビーコンのみを受信。
・コールサイン指定(p/)
例: ”
filter p/J/K7OFT/KD7T”
コールサインを指定して受信します。
”J”は、「J」で始まるコールサイン。 ”K7OFT”は「K7OFT」の全てのSSIDを含む情報を受信。
・エリア指定(a/)
例: ”
filter a/46/12/29/50”
四角で囲まれたエリアから発信されたビーコンのみを受信。
”「a/”につづき、エリアの左上、右下の座標を2桁で記述。
・情報種類指定(t/)
例: ”
filter t/p/o/m/w”
ビーコンの種類を指定します。指定した種類のビーコンのみを受信。
p:位置座標を含むビーコン
o:オブジェクトビーコン
m:メッセージ
w:気象情報
・自局周辺指定(m/)
例: ”
filter m/150”
自局から150Km以内から発信されたビーコンのみを受信。
サーバー情報Webを
見ると、各局が指定しているコマンドを確認することが出来ます。また、このAPRS Serverの「ポート14579」は、予め「
filter a/36/129/30/142 a/46/136/36/147」
(日本地域)が機能しており、制限されたデータのみを提供しています。
PS:別の説明